2017/05/01 締め切りました、42名の方から44部のお申し込みを頂きました。お申し込みありがとうございます。
ウエーブフライト、山岳フライトの教科書、Dancing with the Wind(英文)を共同購入しませんか!
2015年にフランス人パイロットの Dr. Jean Marie Clement 氏により、Dancing with the Wind という本が出版されました。氏は1944年生まれの71歳、競技会の経験(ヨーロッパ選手権優勝)はもちろんのこと、長年ヨーロッパアルプス、アンデス山脈のwaveでの長距離飛行にトライし、世界初の 2000kmフライトを含めて、数々の世界記録を打ち立てています。この経験を生かし、長年のClement氏のフライト、特に山岳フライト、waveフライトの研究成果を纏めた本になります。氏は研究職というバックグラウンドを持ち、この本も非常にアカデミック、かつ実践的な内容となっております。
本書には著者自身が経験した様々な事実と飛行実験の結果が紹介されており、高高度で何が起きるか、どう対応するべきか、高高度を飛行するグライダーパイロットが知っておくべき内容が網羅されています。
この本の第12章は41ページにわたり、酸素についての研究成果が纏められています。酸素を利用するフライトについて、我々パイロットの知識レベルは 10,000ft以上を飛行する際は30分までは酸素無しで飛行可能、30分以上は酸素携帯が必要、といったレベルと思いますが、氏の研究成果からはこのガイドラインは実際のフライトにおいては不十分なことが記載されています。我々がいままで知らなかった様々な高高度飛行の注意事項が纏められた本になります。
私自身も、最近訳者の一人と飛行したウエーブフライトにおいて、低酸素症状の発見と、EDSでの正しい対処方法や低酸素に対する個人差の大きさを実際に体験し、本書のアドバイスの重要性を再認識しています。
日本滑空協会としては酸素および高高度飛行についての知識を広めたいと考えています。そのために、酸素取り扱いについて記載された12章の日本語翻訳、及び JSAインフォメーションへの一部抜粋翻訳掲載を考えています。筆者からは日本のパイロットからのまとまった購入を前提にJSAインフォメーションへの一部翻訳掲載を許可したいとのお話を頂いています。とはいえ、滑空協会で在庫を保持しての販売は困難ですので、事前に要望を集め、事前集金して必要数の一括購入を考えています。
また、9章、10章、11章、12章の日本語訳を電子書籍(Amazon kindle を予定)で発売する予定にしています。
(もちろん本を読んだからと言って、安全がすべて確保されるわけでは無いことは言うまでもありません。)
翻訳については日本グライダークラブの有志にて実施し、下訳は完了しております。
国内注文、国内発送業務は日本グライダークラブで行います。
理解を深めるために本の購入をしませんか!購入ご希望される皆様いらっしゃいましたらぜひ共同購入にご参加いただけますと幸いです。
(なお、JSAインフォメーション掲載予定の抜粋翻訳、電子書籍で発売予定の部分だけですと本文中の図はカラーで確認出来ません。本文の正しい理解のためには書籍購入がお勧めです)
皆さんの購入をお待ちしています!
日本滑空協会 理事 日本グライダークラブ 理事 丸山 毅